top of page
ーナーの紹介 Introduction 

私はペンションのオーナー蓮見です。

埼玉県で生まれ、妻と結婚するまではごく平凡な生活を送るサラリーマンでした。

平凡で何もしないおとなしい自分を変えたい。海外に行ってみたい、人見知りを直したい、彼女が欲しい…など様々な思いから行動してきたことが、いろんな人と出会いそして協力してくれて思いが叶うことができました。

移住もそんな思いから始めた行動で、それがまさかの展開となりペンションのオーナーとなることになりました。

妻の名前は劉です。ニックネームがデイジーです。

中国桂林の山間部出身で、生まれ育ちが自然豊かな山で13歳までにはほとんど電気もない自給自足の生活を経験していました。

当時その山間部では、女性が小学校を卒業したら進学せず、ほとんどの人はお嫁に行く時代でした。その中で義父は柔軟で視野が広い方なので、妻がもっと自由な場所で生きて欲しいと願い、お金を苦労して集めながら妻を専門学校まで進学させました。

妻はその思いに応え、学校を卒業し自分の努力で日本まで来ました。

そして日本にやって来て1年間半の日本語学校、2年間の専門学校を経て大手旅行会社に4年間勤め、2016年起業の道を歩むことになりました。同年私と結婚しました。

東京での結婚生活は、お互い仕事を朝から晩まで働く日々で、一緒に食事するのもなかなかできない状況でした。

会話の中で妻からよく聞いた話は、都市で朝から晩までお金を稼いて生活と交換するよりは、子供の頃の生活のように、何でも自分で創造する方がよっぽど楽しいと。

大自然の中、実は最初から人間が生活するのに必要な物、もうすでにすべてあるよと。

自然の中、癒しがあり心が満たされれば、自然と物質に対する見方が変わる。

当時の私はあまり理解できなかったのですが、自然への憧れは強くなっていきました。

自然の中での生活を全く想像もできなかったが、その思いに忠実に耳をかたむけて、勇気を出して妻と一緒にこの地、長野県の蓼科に移住することを決断しました。

蓼科に来てまだ一年未満ですが、自然の中で妻の本当の素顔を見たような気がします。

実は二人ともペンションを経営する予定はなかったのですが、縁があってこのペンションを見に来た時、二人とも一瞬でこの環境に一目惚れしました。

ペンション自体が築35年の物件で、自分の思い通りに変えたい、何とか自分の手で自ら変えたい。

ところが二人ともリフォーム関係の経験がゼロ。

最初の頃、やったことがないにもかかわらず、妻から「できる!」っとこの信念だけで何でも挑戦するようになりました。

リフォーム作業の過程の中で、沢山の気づきや学び、自分自身の成長に繋がりました。

ペンションを新しくする度に新しい自分の発見にも。

 

例えば漆喰塗装を通して、今を生きることを学びました。

過ぎた過去を思いながら作業をすると壁がザラザラに…。

先の未来を心配すれば壁がザラザラに…。

今この瞬間を楽しむという思いの時、壁が素直に綺麗な形で表します。

床張りを通して、智恵が自分の中にあることを実感しました。

床の貼り方、床材の材質、塗料と材質の相性など今まで知識が全くなく、誰からも聞いたこともなくネットから調べても、いろいろなやり方があり戸惑うばかりで…。

その時、自分自身の直感に忠実に従い、とにかく行動するだけで物事が予想以上にうまくいけました。

リフォーム作業では地元の方、友人、両親など沢山のサポートやお手伝いをしてもらい、皆さまのおかげで自分たちの夢が少しずつ形となってきました。

お客様と接する中で様々な体験から学んだことは、自分が持っているものしか与えることができないです。喜びもそうです。

まず自分自身が生活から喜びを作り出し、その自分が体験してきた喜びを相手に伝えるのみです。

不思議に喜びを与えれば与えるほど、喜びが自分の中からこんこんと湧き上がることを実感しました。

そしてその喜びがお客様に伝わり、相手も喜びに満ち溢れていたことがとても嬉しく感じました。

1年が経ち、よりたくさんの思いでできあがったこのペンションで、これからも私たちがたくさんの思いを皆さまに届けられれば幸いです。

皆さまと共に素敵な空間と時間を過ごせることに感謝します。

これからも私たちとペンションをどうぞよろしくお願いいたします。          2022年6月

Adagio オーナーより

bottom of page